林の錬金術師

徐かなることは林のごとく・・・・・

第6回 期待してない時ほど儲かる



151113







日経平均19,596.9
TOPIX1,585.8
騰落レシオ121.1%
RSI70.5%
乖離率1.53%
売買指数95



秋の京都は、紅葉目当ての観光客でごった返す。


特にここ最近は、地方の日本人だけでなく、爆買いで有名な中国人が大挙してやって来る。


このため、京都が上海みたいだと欧米人に言われ、彼らはそれを嫌って奈良に行くらしい。


京都の観光客相手の商売をしている者にとっては、中国人でも客は客なのだが。


しかし、他の客を淘汰するのは、正直いただけない。





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第5回 イベント投資家と優待投資家


151112






日経平均19,697.8
TOPIX1,593.6
騰落レシオ128.0%
RSI76.8%
乖離率2.39%
売買指数97



どうやら女性も、投資をしているようで、林野の素人っぽい話に理解を示してくれた。


こんな美人と投資の話ができるなんて、妙に嬉しくなった林野である。


自然と顔がほころんで来る林野を、知ってか知らずか、女性から再び声を掛けて来た。




「運転手さん、メーター動いてませんよ。」




林野がメーターを倒してないことに、女性が気付いて注意してくれたのである。




「いいんです。お待たせしたから、サービスです。」




緩んだ顔で、林野が答える。




「このタクシー代、会社の経費で落ちるんで、メーター回して貰ってもいいですよ。」



「まぁ、ここまで来たら一緒ですから。」




既にタクシーは、七条堀川に差し掛かっていた。


ここからメーターを倒してもワンメーターで京都駅に着く。


中途半端にお金を貰うより、最初の考え通り無料にしようと林野が考えたのは無理も無いことであった。





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第4回 嬉しくなって板を見ていたかっただけ


151111






日経平均19,691.4
TOPIX1,595.3
騰落レシオ132.3%
RSI69.8%
乖離率2.80%
売買指数120


3時になった。


パッと画面が明るくなった次の瞬間から動かなくなった。


『ふぅっ。』と林野は一息つき、スマホの表示を切りながら、軽く後ろを向いた。




「お客さん、お待たせしました。どちらまで?」




乗り込んで来た時は板に夢中で気付かなかったが、客の女性はなかなかの美人で、見た目は林野より少し年下の20歳代後半と言う感じで、スーツ姿が妙に色っぽかった。




「京都駅までお願いします。」




丁寧に女性は答えた。




「正面でいいですか?」



「はい。」



「分かりました。」




言いながら林野はタクシーのアクセルをゆっくりと踏み込んだ。










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第3回 3742ITブック


151110






日経平均19,671.3
TOPIX1,589.5
騰落レシオ134.0%
RSI71.3%
乖離率3.06%
売買指数132


その日、余り気乗りしなかった林野は、いつもの道路脇に路駐して、ふと自分のスマホの画面に目をやった。


すると、証券会社からのアラームメールが来ているのに気付いた。


『何事か!』と口座にログインしたら、先日集めていた
3742ITブックが、値上り上位に入っていたのであった。





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第2回 最後は人の繋がり



151109






日経平均19,642.7
TOPIX1,591.0
騰落レシオ136.9%
RSI75.7%
乖離率3.33%
売買指数158



林野の実家は、四代続いた清水焼の販売店であった。


清水焼は、東大寺の大仏の開眼に功績のあった行基が、詔勅により現在の五条坂の近辺に窯元を集めたことが発端だという話があるくらいに歴史が古い。


以降、都が京に移ったことにより重用され、高級陶器として貴族たちに広まった。


江戸時代になると、名工野々村仁清や尾形光琳の弟
乾山、青木木米が現れ、清水焼の地位を不動のものにした。


明治になると主要な輸出品として人気を集め、高級陶器として取引された。


当然、その販売をしていた林野の実家は、彼が小学生の頃までは羽振りが良かった訳だが、バブル崩壊以降は急速に高級品が売れなくなり、売り上げが下がった。


林野の父親も国内販売から海外販売等色々と手を尽くしたのだが、世の中の流れに抗することはできず、林野が社会人になった頃には負債が大きく膨らんでいた。

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