日経平均19,265.6
TOPIX1,563.6
騰落レシオ135.7%
RSI67.0%
乖離率1.93%
売買指数106



先週の日経平均は週足の基準線で下げ止まった。


さて今週は週足+1σが
19,300円程度まで下落して来る。


現値
19,265円を少し上回るだけで、強気転換になる。


しかし+2σも今週は
19,900円前後まで下落して来る上に、来週は19,600円前後になる。


つまり先週同様、右肩上がりになるまでは上値が重い展開が予想される。


一方日足は、+1σをサポートラインにゆっくりと上昇していると見て良い。


ということで今週の戦法は日足+1σの押し目を意識しながら、ゆっくりと動くことであろう。

 




「無駄を省く」と「余裕を無くす」は同義である。


無駄か余裕かの判別はあくまで主観の問題であり、無駄と言われれば必要な余裕も無駄になってしまう。



 

例えば、「無駄を省く」ために何かしようと考える。


誰もが最初に考えるのは、少しでも安いものを買おうということだろう。


近くの個人商店で買わずに、遠くのスーパーに出掛けて買うようにする。


遠くまで行って安く買うという努力に自己陶酔して、その行為は絶対的な善行と考えるようになる。


その反面、近所で高く売っている個人商店は、値下げ努力をしない怠惰な悪行と一方的に位置づけてしまう。


この結果、個人商店は当然ながら商売が立ち行かなくなり、廃業せざるを得なくなる。


廃業した個人商店の店主は、生活しないといけないのでサラリーマンになる。


すると、日本の労働者の中で個人事業主が減少し、サラリーマンが増えることになる。


そして、サラリーマンが増えると、生活保護世帯が増えるのである。






最後に話が飛躍したが、現実はこうである。


日本の国民年金は、個人事業主を主たる対象で年金額が決められている。


その給付の考え方は、老後も同居するであろう子どもが店舗を継承し、その手伝いをしながら生活する高齢者が必要とするであろう金額が、国民年金の給付額ということである。


これに対してサラリーマンは、個人商店と違って、老後に収入源が全く無くなる。


だからサラリーマンは、国民年金に上乗せして、厚生年金に加入する。


個人事業主が老後も得るであろうと見込まれる金額を、年金として上積んで支給するためである。


そのために、サラリーマンの現役時代の掛金は、個人事業主の数倍になる。


だから、国民年金だけで生活できないのは当たり前である、前提条件が違うのだから・・・・。

 



さて、サラリーマンが増えると生活保護が増える話だが、個人事業主が廃業後にサラリーマンになった。


彼らは、ギリギリまで個人商店を維持しようと努めていただろう。


だから、貯蓄などがあるはずが無い。


その後も、中途採用に厳しい日本社会でのサラリーマンへの転職である。


良い給与が貰える訳が無い。


定年まで真面目に働いても、貯蓄ができたとしてもしれた金額だろう。


定年後、厚生年金はサラリーマン時代しか掛かっていない為、当然少ない。


結果、国民年金+中途半端な厚生年金だけでは足りず、高齢者の生活保護世帯になってしまう訳である。(満額支給ではなく、足りない分の部分支給)

 



更に、サラリーマンは、法律で労働条件が厳しく守られている存在である。


裏を返せば、その労働条件を遵守できない者は、法的に処罰されることになる。


そしてこの条件の厳守は、使用者側だけでなく、労働者側にも求められる。


その結果、労働条件を守り難い、健常者程の能力は無いが障害者まではならないという人たち、いわゆる「ボーダー」たちは、個人事業主が減ることにより働く場所を失った。


昔は親や学校がその子の個性を見て、手に職を付けたさせたり、労働条件が比較的緩い個人商店などを紹介したりして働いていた。


やり方次第では、公的扶助を受けなくても生活できるのに、国民全体の無駄を省くという意識が、やり方次第のやり方という選択肢を失わせてしまったのである。


その結果、彼らは働けるのに生活保護に頼らざるを得なくなったのである。

 



そして、生活保護などの社会給付費の負担が、我々国民に重く圧し掛かるようになったのである。


つまり、目先の「無駄を省く」という節約が、回りまわって増税になっているということを理解しなければならない。

 



今の時代、中途で職を追われた者が勤めるのは、タクシードライバーか介護職である。


運転免許があればタクシードライバー、無ければ介護職というのがリーマンショック以降、仕事にあぶれた者たちの行き着く先である。


規制緩和でタクシー台数の上限が緩和されたため、多くのタクシー会社が車輌を増車した。


その結果、タクシードライバーが不足して増員させているのだが、客であるユーザーは、不景気感から増えていない。


結果、少ない客を増えたタクシーで奪い合うのだから、一台当たりの売上げが減少してしまう。


減少したら、当たり前のようにタクシードライバーの給与も減少する。


タクシードライバーで、年収
200万円台というのは、ザラに居るのである。

 




「最近、中国人の観光客が増えて、儲かってるんじゃないですか!?」




サラリーマンの客を5人乗せたら1人は口にする一言である。




「いや、そうでもないですよ。観光客は回転が良くないですからね。やっぱり、お客さんみたいなサラリーマンの方がもっと乗ってくれないとダメなんですよ。」



「そんなもんですか!?」



「らしいですよ。私は最近始めたばっかりなんで、儲かってたことは知らないんで。」




林野自身がタクシーに乗り出したのは最近なので、儲かっていた時代は知らない。


だから、先輩ドライバーの話をそのまま返しているのである。




「でも、少しは良くなってるでしょ。」



「そうですね、悪くは無いですけど、それでもギリギリですよ。」




観光地京都のタクシードライバーだからと言って、さほど儲かっていないのが現状である。


地方よりは良いと思われがちだが、実際はその分競争率が高く良いと言い切れず、老舗のタクシー会社が9月に倒産したほどであった。

 



①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

1037分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし