151110






日経平均19,671.3
TOPIX1,589.5
騰落レシオ134.0%
RSI71.3%
乖離率3.06%
売買指数132


その日、余り気乗りしなかった林野は、いつもの道路脇に路駐して、ふと自分のスマホの画面に目をやった。


すると、証券会社からのアラームメールが来ているのに気付いた。


『何事か!』と口座にログインしたら、先日集めていた
3742ITブックが、値上り上位に入っていたのであった。







普段は
iPadを良く使っているのだが、今日に限って忘れてきた。


仕方なく、スマホの小さい画面で、板を凝視していた。


売買量が激増して、素早く板が消え去るのは、見ていて楽しい。


更に、それが自分の持ち株で値上りしているなら尚更である。


すると、後ろ扉をノックする音が聞こえた。


そしてついつい、条件反射でドアを開るレバーを引いてしまった。


次の瞬間、『やべ、失敗した。』と林野は思った。


客を乗せたら運転しないとダメだが、『もう少し板を見ていたい』と言うのが林野の本音だったからである。


開いたドアからは、女性の客が乗り込んで来た。


本来ならドアを閉めてから、『お客さん、どちらまで?』と聞くのだが、今日の林野はドアを開けたまま違うことを聞いた。




「お客さん、お急ぎですか?」



「いえ、それほど。」




『はい。』と言われたら、断ろうと考えていたのだが、『それほど。』と言う回答だったので、続いて質問した。




「あと5分ほど、3時まで待って貰えます?」



「あ、それなら大丈夫です。」




言われるや、ドアを閉めて、再びスマホの小さい画面を見入った林野であった。


女性の方は、ただ呆然とスマホに食い入る林野の姿を、静かに眺めているだけだった。

 




①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

1037分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし