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日経平均19,697.8
TOPIX1,593.6
騰落レシオ128.0%
RSI76.8%
乖離率2.39%
売買指数97



どうやら女性も、投資をしているようで、林野の素人っぽい話に理解を示してくれた。


こんな美人と投資の話ができるなんて、妙に嬉しくなった林野である。


自然と顔がほころんで来る林野を、知ってか知らずか、女性から再び声を掛けて来た。




「運転手さん、メーター動いてませんよ。」




林野がメーターを倒してないことに、女性が気付いて注意してくれたのである。




「いいんです。お待たせしたから、サービスです。」




緩んだ顔で、林野が答える。




「このタクシー代、会社の経費で落ちるんで、メーター回して貰ってもいいですよ。」



「まぁ、ここまで来たら一緒ですから。」




既にタクシーは、七条堀川に差し掛かっていた。


ここからメーターを倒してもワンメーターで京都駅に着く。


中途半端にお金を貰うより、最初の考え通り無料にしようと林野が考えたのは無理も無いことであった。








「それよりお客さんも、トレードされるんですよね。」




話をトレードに林野が戻す。




「優待目当てで、少しだけ。」



「優待族ですか、いいですね。」



「運転手さんは?」



「私はイベント系ですね。買われそうな銘柄を買われる前に静かに買っとくと言うやつ。」




林野が説明付きで答える。




「難しくないですか?」




女性が、興味深げに尋ねる。




「そうでもないですよ。まぁ、焦らず気長にやってるんで、成果はそこそこですかね。」




などと話している間に、タクシーは観光客でごった返す京都駅の正面近くに到着した。

 





「ここで降りて貰った方が早いんで、ここに止めますね。」




言いながら林野は、タクシーを
3048ビックカメラを通り過ぎたところに止めた。


ドアを開けたと同時に、2千円が林野の左腕の辺りに差し出された。




「あの辺りからはいつも2千円くらいだから。領収書ちょうだい。手書きでいいから。」



「すみません、手書き無いんで、いいです。」




貰う気の無い林野は、手書きの領収書が無いことにした。




「じゃ、ここに送って!」




と言いながら彼女は2千円を置くと、カバンを開けて、名刺を取り出して林野に渡した。




「赤松結衣さん。」



「そっ、ちゃんと郵送してね。」




言いながら降りようとする彼女を、林野の言葉になってない声が止めた。




「あっ、ああ・・・。」



「えっ、何?」




既に頭は車外に出ていたので、よく聞こえなかったらしく、車外に出てから彼女がのぞき込んでくれた。




「あ、これ、俺の名刺です。」




言いながら林野が差し出した名刺を、彼女は笑顔で受け取ってくれたのである。

 




①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし