151120











日経平均19,879.8
TOPIX1,603.2
騰落レシオ127.2%
RSI77.8%
乖離率1.25%
売買指数135




京都駅前には、株主優待が使える飲み屋は少ない。


3178
チムニーの『花の舞』くらいで、あとは食事できるところで3387クリレスの『伊之助』が伊勢丹の11階、『モンテロマーノ』が駅前地下街、3068WDIの『カブリチョーザ』も同じく駅前地下街にある。


この夏までは、
3063JGの『薩摩はやと』もあったが、撤退してしまった。

 




「あ、あたし、なんこつ唐揚げと揚げ湯葉のサラダ、それに刺身7点盛りしか注文してませんけど。」




彼女は、思い出したようにメニューを広げて、指さしながら林野に説明し始めた。




「あ、オレなら大丈夫です。基本、飲んだら食べませんから!」



「え、飲みだけですか?悪酔いしません?」



「大丈夫ですよ、それにちょっとは突かせて貰いますから。それより赤松さん、好きなもの注文して下さい。」




言いながら林野は、自分の方に向けられていたメニューを、彼女の方に向け直した。







「あたしもこれだけで充分です。」



「あと、2〜3品注文して下さい。オレも突きますから。」



「そうですか?じゃあ、そうですね。何が良いかなぁ〜。」




彼女がメニューを見ながら悩む姿を眺めて喜ぶ独身中年男は・・・、色々な意味で危険な存在である。


当然、林野は周囲からそう見えていることに気づいていないが・・・。


追加で『海老と京野菜のてんぷら』と『丸茄子の田楽』を注文して、今度は林野から切り出した。




「酔っ払う前に本題説明しとかないとダメですよね。」



「ありがとうございます。」




林野が言うと、彼女は軽く頭を下げた。




「本題に入る前に、絶対に理解して貰わないといけないことを今から説明しますね。」



「あ、ちょっと待って!」




言いながら彼女は、バッグから手帳を取り出し、空白のページを開いた。




「あ、お願いします。」




彼女がペンを片手に集中したからか林野を見つめるため、当然林野の鼓動が早くなるのだが、そんなことに負けてはいられない。




「赤松さんは、売ったこと無いんですよね。これからキャピタル目当てでトレード始めるに当たって、買うときと売るときを想像してみて下さい。」



「はい。」




林野を見つめたまま彼女が返事する。


暫くして、再び林野が話しかける。




「・・・・想像できました?」



「はい。」



「じゃ、買うのはどうしてですか?」



「えっ、値上がりするからですか!?」




林野の質問がイマイチ理解できてないようで、彼女が疑問形で答える。




「じゃ、売るのはどうしてですか?」



「値下がりするから??」




更に彼女の疑問が深まる。


このとき結衣は、『何のために聞いてるんだろ?』と思っていた。




「赤松さん、株式売買の基本原理は知ってますよね。買いたい銘柄が買えるのは、その銘柄を売ってくれる人がいるからです。売りたい銘柄が売れるのは、その銘柄を買ってくれる人がいるからです。分かります?」



「ええ。」




更に更に疑問が深まるばかりの結衣であった。

 

 



①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし