日経平均 | 19,879.8 |
TOPIX | 1,603.2 |
騰落レシオ | 127.2% |
RSI | 77.8% |
乖離率 | 1.25% |
売買指数 | 135 |
京都駅前には、株主優待が使える飲み屋は少ない。
3178チムニーの『花の舞』くらいで、あとは食事できるところで3387クリレスの『伊之助』が伊勢丹の11階、『モンテロマーノ』が駅前地下街、3068WDIの『カブリチョーザ』も同じく駅前地下街にある。
この夏までは、3063JGの『薩摩はやと』もあったが、撤退してしまった。
「あ、あたし、なんこつ唐揚げと揚げ湯葉のサラダ、それに刺身7点盛りしか注文してませんけど。」
彼女は、思い出したようにメニューを広げて、指さしながら林野に説明し始めた。
「あ、オレなら大丈夫です。基本、飲んだら食べませんから!」
「え、飲みだけですか?悪酔いしません?」
「大丈夫ですよ、それにちょっとは突かせて貰いますから。それより赤松さん、好きなもの注文して下さい。」
言いながら林野は、自分の方に向けられていたメニューを、彼女の方に向け直した。
「あたしもこれだけで充分です。」
「あと、2〜3品注文して下さい。オレも突きますから。」
「そうですか?じゃあ、そうですね。何が良いかなぁ〜。」
彼女がメニューを見ながら悩む姿を眺めて喜ぶ独身中年男は・・・、色々な意味で危険な存在である。
当然、林野は周囲からそう見えていることに気づいていないが・・・。
追加で『海老と京野菜のてんぷら』と『丸茄子の田楽』を注文して、今度は林野から切り出した。
「酔っ払う前に本題説明しとかないとダメですよね。」
「ありがとうございます。」
林野が言うと、彼女は軽く頭を下げた。
「本題に入る前に、絶対に理解して貰わないといけないことを今から説明しますね。」
「あ、ちょっと待って!」
言いながら彼女は、バッグから手帳を取り出し、空白のページを開いた。
「あ、お願いします。」
彼女がペンを片手に集中したからか林野を見つめるため、当然林野の鼓動が早くなるのだが、そんなことに負けてはいられない。
「赤松さんは、売ったこと無いんですよね。これからキャピタル目当てでトレード始めるに当たって、買うときと売るときを想像してみて下さい。」
「はい。」
林野を見つめたまま彼女が返事する。
暫くして、再び林野が話しかける。
「・・・・想像できました?」
「はい。」
「じゃ、買うのはどうしてですか?」
「えっ、値上がりするからですか!?」
林野の質問がイマイチ理解できてないようで、彼女が疑問形で答える。
「じゃ、売るのはどうしてですか?」
「値下がりするから??」
更に彼女の疑問が深まる。
このとき結衣は、『何のために聞いてるんだろ?』と思っていた。
「赤松さん、株式売買の基本原理は知ってますよね。買いたい銘柄が買えるのは、その銘柄を売ってくれる人がいるからです。売りたい銘柄が売れるのは、その銘柄を買ってくれる人がいるからです。分かります?」
「ええ。」
更に更に疑問が深まるばかりの結衣であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし
「薩摩はやと」が入っていたヨドバシの道向かいにあるビッグエコーの上に入ってる居酒屋3軒(ビストロ家、楽蔵うたげ、京町しずく)は第一興商の優待使えます。楽蔵うたげは行ったことがありますが、全室個室でデートにも使えそうです。林野さんも機会があればぜひ(^_^)
私も買うばっかりで売るのが苦手なので、手帳とペンを用意して今後の展開を楽しみにしてます。