日経平均 | 19,939.9 |
TOPIX | 1,602.9 |
騰落レシオ | 123.1% |
RSI | 65.4% |
乖離率 | 0.33% |
売買指数 | 95 |
結衣が林野と飲みに行ってから一週間が経過した。
LINEだけでは聞き切れないこともあるので、早く直接会ってまた教えて貰いたいと結衣は思っていた。
だから、京都の顧客のところに赴く用事がないかと必死に探していたのだが、探している時に限ってそういう仕事は無い。
そんなときに、その顧客から電話があり、説明名目でなんとか京都に行く用事を作ったのである。
「今日の17時、いつものところでお願いできますか?」
「わかりました。大丈夫ですよ。」
早速、結衣がLINEを打つと、直ぐに林野から返事があった。
「因みに、この前みたいに18時からもお願いできますか?」
「大丈夫ですよ。」
厚かましい人間と思われないかと恐る恐る尋ねた結衣は、林野の快諾に思わず小さなガッツポーズをしてしまった。
机の前で小さく隠れるようにしていたのだが、その姿を同僚の子に見られてしまった。
「赤松さん、何か良いことあったんですか?」
「えっ、別に何も無いけど。」
「今、スマホ見つめて小さいガッツポーズしてたじゃないですか!?」
「あ、あれね。タクシーの予約取れたからね。」
我ながら苦しい言い訳だと思う結衣であった。
一方、独身中年男は、タクシーだけではなく、飲みの誘いもあったことから、結衣以上に舞い上がっていたのは、言うまでもない。
早々に営業を切り上げて、予約車にして待ち合わせ場所に向かおうと考える林野であるが、こういう時に限って客が途切れない。
まだまだ京都は観光シーズンであるから仕方ないことなのだが・・・。
結局、ギリギリに着いて、待っていた結衣を拾って京都駅まで送り、急いでタクシーを会社に戻して京都駅にトンボ返りした。
ついていたのは、夜勤の同僚が、客待ちの為に京都駅へ行くついでに送ってくれたことである。
今日の待ち合わせは、7458第一興商の楽蔵京都駅前店であった。
楽蔵が京都駅前にあるのを、林野は結衣に言われるまで知らなかった。
7458第一興商の店舗は、四条木屋町にあるウメ子の家しかないと思っていた。
「あ、ホントだ。気づかなかったなぁ〜。」
店が入ってるビルを見上げながら、そう思う林野であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし