151205











週末に急反落した日経平均である。

先週は、チャート的には一段高が取れるタイミングであったが、上抜けの動きが見られなかったことから、今週の動きを先取りして反落したようである。


まずは日足であるが、現値19,504円は基準値近辺にある。

日足+1σを下回っており、早急に回復できなければ調整入りとなる。

それでも、日足-2σは18,800円前後にあるため、深押しは無いであろう。


先週の週足+1σは19,530円であったが、今週は19,700円程度まで上昇して来る。

今週になると、現値は+1σを下回ることになるため、こちらも早急に回復しないと調整入り濃厚となる。

この場合の下値目処は、基準線の18,800円前後と日足-2σと同水準と予想される。


尚、今週末はMSQであるため弱気の週である。

ここ最近一本調子で騰がり続けているため、特に水、木曜日は要注意だろう。





3073結衣がiPadの画面を操作している姿に見とれていた独身中年男であったが、結衣が目の前にiPadを置いたので、そちらに視線を移した。

画面には、チャートが表示されていた。


「結構上がってますね。」


林野がパッと見た印象を言う。

結衣が見せたのは、3073DDのチャートだった。


「ですよね。こういうチャートばかりなんですよ。騰がってないチャートは無くって・・・。」


ちょっと期待外れっぽく結衣が言う。

結衣は林野に教わったとおりに優待銘柄を探したのだが、どれも騰がっている状況だったために、買うのを躊躇していたのである。


「あ、今はムリですよ。騰がってないチャート探すの。」

「どうしてですか?」

「今年の8月、9月って、チャイナショックで結構売られたんですよ。普段は余り相場に左右されない優待銘柄まで大きく売られたんです。だから、どの銘柄もその時から戻しているから高く見えるんですよ。知りませんでした?」


林野は、今の状況をかいつまんで説明した。


「あ、あたし、買ったらそのままで持ち株見なかったから。チャイナショック、ニュースで騒いでるなぁ〜と、思ったくらいで。」

林野に知ってて当たり前のように言われて、ちょっと焦る結衣。


「そういう状況だから、今のはみんな高く見えるんです。だから、チャイナショック前の水準と比べたらいいんです。ほら、7月くらいを見てください。3073DDなら、1,400円くらいでしょ。」


林野が画面を指差しながら説明する。


「あ、そうですね。」

「今は1,250円だから、割高にはなってませんよ。」

「なるほど。そう見るんですね。」


納得する結衣。


「まぁ、これも見方の一つですね。だからと言って必ず3073DDが騰がる訳じゃない。」


と、林野が説明してるところに、店員が注文したビールを持って来てくれた。

そこで一先ずiPadを横に置いて乾杯することにした二人だった。





①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし