160202









日経平均17,750.7
TOPIX1,452.0
騰落レシオ80.6%
RSI59.6%
乖離率4.08%
売買指数45


美波に言われて、直之のスマホに電話したが、直ぐに留守電になってしまった。

仕方なく、旅館の方に電話してみると直之の母親が出て、直之が寄り合いに出ていると教えてくれた。

そこで林野は、浅井に電話した。




「何や、電話やて珍しい。」


浅井がぶっきら棒に言う。


「いや、実は、金曜日に直之がヤラレたと美波から聞いたから。」

「あの急騰、急落、急騰の動きか。直之はデイとスイングやから逆に乗ったら、終わっとんな。」

「そんなに凄かったんか?」

「オレもガッツリ見てた訳やないけど、マイナス金利検討中と最初に出て、日経平均がプラ転した。その後直ぐにマイナス金利決定って出て、売り方の買い戻しやろうな、一気に買いが出てプラス500円位まで行った。ほんの10分くらいやったかな!?」

「スンゲ!」


相槌を打つ林野。


「せやけど、ビビッた売り方の買い戻しが終わった途端に急反落して、マイナス200円くらいまで行ったんかな!?一気に700円安やな、完全な行って来い相場。」

「それも凄いな。」

「その後は、それ以上売り込む動きが無かったから徐々に買われて、最後はプラス500円弱やったよな。」
「ふーん、でも直之もバカやないから、そんな大きな流れあったんやったら、さほどなんかな!?美波大袈裟やし。」

「でも、アイツ、買いだけやなくて、売りもやるやろ。損切った後に取り返そうと逆やったら、往復ビンタで仕舞いやぞ。」

「せやなぁ〜。ところで浅井はどうなん?」


自分が儲かってない時ほど、他人の儲けが気になるのは、素人投資家の性である。


「オレか?オレは、ずっと持ってるだけやしな。それでも、この反騰で結構利益出て来たぞ。」

「なんや、余り変わらんのオレだけか!?」


直之の大損話を聞いて自分を慰めようとした罰か、浅井の儲け話を聞かされた林野であった。




①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし