160301









日経平均16,085.5
TOPIX1,300.8
騰落レシオ85.2%
RSI51.9%
乖離率0.21%
売買指数16



その日の昼休み、結衣は佳奈と一緒に、第一ビルの社食に居た。

外に食べに行こうとしていたのだが、小雨がパラついていたので、出るのを諦めたのであった。




「うちの社食も、3418バルニバビに委託してくれたら良いのに!」


日替りのチキンカツを箸でつまんで凝視しながら、佳奈が言う。

『揚げ過ぎで固いんだっつーの!!』と思いながら・・・・。


34183418バルニバビって?」


佳奈のこだわりを気にせず、食べながら結衣が言う。

『このカツ、ちょっと歯ごたえあって美味しい。』と思いながら・・・・。


「あ、結衣さん知らないんですか?食堂とかを受託開発するマザーズの企業ですよ。同志社とかの学食をやってるところです。」

「へぇ〜〜、佳奈ちゃん物知りだね。」


『あっ、付け合せのポテサラも美味しい。』と思いながら結衣が言う。


「いえ、お父さんから聞いたネタです。3418バルニバビだったら、このチキンカツも、もっと美味しいだろうなぁ〜と思ってしまいます。」

「そこって、そんなに美味しいの?」

3418バルニバビが受託した食堂は、閑古鳥が鳴いてたのが人気化するんらしいですよ。お父さんは、メッチャ美味しい言ってました。」

「ヘェ〜。でも、同志社の学食かぁ〜。ちょっと、入り難いなぁ〜。」


さすがに三十路を超えた身で、学生に混じるのに抵抗感がある結衣である。


「直営店が中之島にありますよ。今度、行ってみます?」

「えっ!?うん、行きたい!佳奈ちゃん、あたし行きたい!」


何でも美味しく食べられる結衣であるから、何を食べても美味しいのだが・・・・。




二人で他愛も無い話をしていると、通りすがりの女性から声を掛けられた。


「あれ?結衣じゃない。」


顔を上げると、見慣れた二人を結衣は見つけたのだった。