160417勝負どころに差し掛かって来た日経平均である。

今週の週足+1σは16,980円前後、月足-1σも16,947円である上、先の天井が17,000円超であったため、今の日経平均には頑強な抵抗帯が頭上にあることになる。

ここで再び反落すれば、長期下落トレンド入りが激濃となることから、そういう動きは避けて欲しいのが本音である。

この抵抗帯を上抜ければ週足ベースの上昇トレンド復活であるため期待は高まるが、その後は週足チャートが右肩上がりに転換するまで待たなければならないという問題が生じる。

つまり、再度の長期上昇トレンド入りは、至難と言える。

ただ、反発が始まって4日で天井とは、さすがに短い。

直ぐに上値は取れなくても、来週には再度上値追いの動きに入ると考えられるだろう。

そのため、今週の動きで、いかに上値追いし易いチャートの形を作るか、注目である。




予想外によろずのに褒められて、嬉しくなった結衣である。

よろずのも、結衣に悪い癖が付いていないとが分かって、今のところ林野は正しく伝えていると確認できた。


「でも、あたしまだ殆ど利益取れてないけど、本当にあるの、才能??」

「当たり前ですよ。係長、真面目に投資始めてどれ位ですか?」

「えっ、去年の年末に林野さんと知り合ってからだから、半年くらいかな?」

「デイトレで半年なら嘆いて良いけど、係長はポジショントレードでしょ。5年続けて、結果が出なかったら、そこで初めて嘆いて下さい。当然、固まらない前提ですよ!」

「えっ、5年も掛かるの?」


驚き気味に結衣が言う。


「当たり前ですよ。5年掛かっても、手に入れられたら一生もんですよ。1,000万円あったら、毎年200万円は手に入るようになるんですから!」

「年間200万円だけかぁ〜〜。」

「あの1,000万円なら200万円です。1億円なら2,000万円です。」

「萬野くんは良いよね。もう1億円持ってるんでしょ。あたしみたいなしがないサラリーマンにとっては、夢のまた夢よ、1億円なんて。」

「あのね、係長。どうして働いて1億円稼ごうとしてるんですか!1億円も、トレードで手にするんです!この世界は複利なんですから、難しくないんです!」

「あ、やっぱり1億円持ってるんだ!」

「・・・・・。」


カマをかけた結衣の策にハマり、自分にムカつくよろずのであった。




<font color="#0000FF"><font size="3">①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし</font></font>