160513







日経平均16,412.2
TOPIX1,320.2
騰落レシオ102.5%
RSI24.1%
乖離率△1.57%
売買指数△53



林野は営業所に戻って、急いで京都駅前行きのバスに飛び乗った。

バスに乗ってから気づいたのだが、朝から降っていた雨はあがっていた。

その代わり多少なりとも気温が上昇したようで、林野自身軽く汗ばんでいた。



結衣は、一人ヤフーニュースを見ながら、2人が来るのを待っていた。

今週は、パナマ文書の記事が多かったが、どうして大騒ぎしているのか、結衣にはよく分からなかった。


「脱税はだめだけど、節税は良いよね。」


記事を読みながら、そう思ってしまうのである。

それに、こうとも思うのである。


「ふるさと納税も、一種の節税だよね。節税がダメなら、ふるさと納税もダメだよね。」


ちなみに、この結衣の認識は間違いである。

租税回避地に資産を移せば、何でも非課税になる訳ではない。

租税回避地というのは、簡単に言えば、そこでは法人税が無いのである。

どうして法人税が無くてやっていけるのかと言えば、法人税が無ければ多くの企業が会社を作る。

会社が作られれば雇用が生まれる。

雇用が生まれれば、所得税が増えるという具合である。




さて、その頃の佳奈はと言えば、野洲行きの新快速の中で、チャートを見ていた。


「もうっ、結局今週下がってないじゃない。お父さんのバカ!」


父親から今週下げて底を付ける可能性が高いと言われていたのに、結果は下げるどころか騰がっている。

明日、顔を見たら文句を言ってやろうと決めたのであった。




一方林野は、またまた京都駅前のスクランブル交差点で足止めを喰らっていた。

京都駅前に車が集中し、乗っているバスが動かないのである。

いつも通り2車線あるうちの1車線に、観光バスやタクシー、観光客向けの送迎車が停車している上、右折レーンの車が右車線まで連なっていて動かないのであった。


「やっぱりなぁ~。」


と思いつつ、自身の読の甘さを嘆く林野であった。



①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし