日経平均 | 16,412.2 |
TOPIX | 1,320.2 |
騰落レシオ | 102.5% |
RSI | 24.1% |
乖離率 | △1.57% |
売買指数 | △53 |
林野は営業所に戻って、急いで京都駅前行きのバスに飛び乗った。
バスに乗ってから気づいたのだが、朝から降っていた雨はあがっていた。
その代わり多少なりとも気温が上昇したようで、林野自身軽く汗ばんでいた。
結衣は、一人ヤフーニュースを見ながら、2人が来るのを待っていた。
今週は、パナマ文書の記事が多かったが、どうして大騒ぎしているのか、結衣にはよく分からなかった。
「脱税はだめだけど、節税は良いよね。」
記事を読みながら、そう思ってしまうのである。
それに、こうとも思うのである。
「ふるさと納税も、一種の節税だよね。節税がダメなら、ふるさと納税もダメだよね。」
ちなみに、この結衣の認識は間違いである。
租税回避地に資産を移せば、何でも非課税になる訳ではない。
租税回避地というのは、簡単に言えば、そこでは法人税が無いのである。
どうして法人税が無くてやっていけるのかと言えば、法人税が無ければ多くの企業が会社を作る。
会社が作られれば雇用が生まれる。
雇用が生まれれば、所得税が増えるという具合である。
さて、その頃の佳奈はと言えば、野洲行きの新快速の中で、チャートを見ていた。
「もうっ、結局今週下がってないじゃない。お父さんのバカ!」
父親から今週下げて底を付ける可能性が高いと言われていたのに、結果は下げるどころか騰がっている。
明日、顔を見たら文句を言ってやろうと決めたのであった。
一方林野は、またまた京都駅前のスクランブル交差点で足止めを喰らっていた。
京都駅前に車が集中し、乗っているバスが動かないのである。
いつも通り2車線あるうちの1車線に、観光バスやタクシー、観光客向けの送迎車が停車している上、右折レーンの車が右車線まで連なっていて動かないのであった。
「やっぱりなぁ~。」
と思いつつ、自身の読の甘さを嘆く林野であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし