160523







日経平均16,654.6
TOPIX1,338.7
騰落レシオ111.6%
RSI72.9%
乖離率0.54%
売買指数56


複利運用の大きさを気付かされた2人であった。


「でもよろずのくん。あたしたち、仕事してるんだから、デイトレって無理でしょ。よろずのくんも今はやってないでしょ。」

「やってないですよ。でも、デイが無理だとしてもスイングは可能ですよね。」

「それはそうだけど、難しいんでしょ。」


チラッと林野を見ながら、結衣が応えた。





以前、スイングはまだ早いと林野に言われていたからである。

その視線に気づいて、よろずのは林野にも聞かせるように話した。


「まぁ、林野もそこまでの実力はまだ無いからな。短く回すのは、デイよりタイムの方が分かり易いんだけど、スイングでも出来るよ。」

「タイム?」

「時間トレード、デイトレは日計りでしょ、タイムは時間計り。つまり数分から数十分のトレード。これを繰り返す訳。そしたら、アッと言う間に上手くなる。」

「そりゃ、回数こなせば上手になるだろうけど・・・。」

「赤松さん!」


よろずのの発言に連られて相槌の言葉を言おうとする結衣を、咄嗟に林野が止めた。

結衣が林野に視線を移すと、林野は自分の顔の前で、手を立てて左右に振っていた。


「えっ、違うの!?」


慌てる結衣。


「違わないですよ。回数をこなせば上手になるのは当たり前です。だから、途中で諦めずに、儲からなくても回数をこなさないとダメなんですよ。」

「だよね。」


よろずのの言葉に相槌を打つ結衣を見て、林野は心の中で頭を抱えていたことを後になって結衣は知るのだが、当然今は知る由もない。


「ただ、闇雲に回数をこなせば良いと言う訳ではない。ちゃんとルールを作って、その通りに動かないといけない。」

「うん、そうだよね。」


よろずのの言葉が進むに連れて、ハツラツとする結衣に対して、どんよりと沈んで行く林野であった。



①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし