林の錬金術師

「多分、そう考えるなら簡単には見つけられないでしょうね。」

「そうよね？でも、あれ？この方法は簡単に銘柄が見つけられる方法じゃ・・・。」

「そうですよ。」

「あれ？あれ？」


急に訳が分からなくなった結衣である。

よろずのから、簡単な銘柄選びを教わっていたはずなのである。


「どこでボタンを掛け違えたと思います？」

「あ・・・、目標？」

「そうです。２日間で５%騰がるような銘柄は、値下がりリスクを背負わないと探し難いと言うことが、まだまだ素人同然の係長にとっての実感だと言うことです。」

「だね。」


笑ってゴマかすしかない結衣である。


「でも、その感覚は、まだまだ素人のものだからで、銘柄は見つかりますよ、沢山！考え方次第なんですよ。」

「本当に？」

「ええ、条件が厳しくなったら、当然見つかり難いと考えてしまうでしょうけど、いつ、どんな時でも銘柄があるとは限りません。ある時に、効率よく利用できれば、良いんですよ。」

「ええ。」

「それに、絞らないと銘柄選びが大変になるでしょ。これは簡単に銘柄が選べる方法なんですから！」


得意げに説明するよろずのに、頷くしかない結衣であった。

①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

③10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし