大暴落となった日経平均である。
しかし、先週下値目処と言っていた月足-2σの14,872円で、一旦は下げ止まったと考えて良いだろう。
そこで今週は、7月の月足-2σとなる14,400円が下値目処となる。
また今週の週足-2σは15,100円程度となるため、週明け下値模索の動きが起これば週足ベースの下放れのとなる。
週足ベースの下放れは黙って買いのタイミングとなるため、ここから下げれば下げるほど強気で臨める。
英国の欧州連合離脱決定!!
しかし、朝の段階、出口調査では残留の方が濃厚だった。
それ以前も、残留派の女性議員が射殺されたことから、英国世論は残留へと傾いていると報じられていた。
が・・・・、この男は、そういうことを素直に信じていなかったのである。
投票当日の23日の木曜日、英国残留を見越して、日経平均は上昇した。
この男は、その後場の上昇している時に、先日の下落で仕込みした持ち玉を全て利食いしていたのだった。
この男にとって、利食いした理由は、女性議員の射殺が時期的に早過ぎたことであり、安全策を取った由のことであった。
選挙の一週間前に当たる16日、この忌まわしい事件は起きた。
それまで、離脱派やや有利と言われていた世論が、女性議員に同情する形で、残留派有利に変わった訳である。
そのことが連日報道されていた。
日本でこれだけ報道されるなら、英国でも同じように報道されていると考えるのが普通である。
そこでこの男は、選挙戦での報道を思い出した。
投票の一週間前に優勢が伝えられた政党は、結果的に苦戦することが多いということである。
これは人の心理に起因する問題であって、勝つにしても大勝させたくないとか、負けるなら投票に行こうとかいう風に、反対側に投じる人が増えるためである。
だから選挙戦は、一週間前の時点で優位と伝えられるのは危ないことなのである。
もし、この忌まわしい事件が投票日の2~3日前なら、報道のまま残留濃厚と、この男も判断していた。
だが、事件は一週間前であったから五分五分と考え、リスク回避の安全策のために利食いしていたのである。
しかし、利食ったからと言って、離脱して日経平均が大暴落すると予想出来ていた訳ではない。
そこまでの予想が出来ていたのであれば、ノーポジにするだけでなく、1360日経ベア辺りを買っていたはずである。
この男がやったのは、木曜日に利食ったものをそのまま金曜日の引け間際に買い戻しただけである。