160706







日経平均15,379.0
TOPIX1,234.2
騰落レシオ87.2%
RSI35.8%
乖離率△1.38%
売買指数1



日経平均が反騰して来て、林野の含み損銘柄も、そこそこ戻して来た。

多少、余裕も出て来たので、よろずのにこの先のことを相談しようと戸惑いつつ電話したら、予想外に一発で繋がってしまった。

繋がらない前提での電話だったので、正直、林野は相談内容を余り真面目に考えていなかった。

そこで、ついつい適当に質問してしまったのである。




「今のところ、長期トレンドの転換は否定できてへんやろ、何度も言うけど!!」


質問内容が気に入らないからか、強い口調で答えるよろずのである。


「はい。」


ミスったと思いつつ、何とか機嫌を直して貰おうと、取り繕うチャンスを伺う林野である。


「教えたよな!?月足-1σを明確に上まわらんと否定出来ないって。」

「はい。でも、年初の急落以降安定してるじゃないですか!?英国のEU離脱も1日で折り込みましたし。」

「そら、月足ボリンジャーバンドが開いてへんからやて。年初の下落から次の下落に移るまでの期間調整が不足しとるから、下げられんかっただけや。」

「それなら、この期間調整の間は、下値が限定的になるんで、これまでの投資法が使えるってことですよね。」


ちょっと、自分の考えを言ってみた林野であるが、よろずのから間髪入れず否定された。


「アホか!んなこと考えるな!!」

「えっ、でも・・・。」

「でもも、へったくれも無い!お前がそんな器用なこと出来るんやったら、もっと儲かってる!身の程を知れ、アホ!」

「スミマセン。。。」

「お前、まだまだ考えが甘過ぎるねん。いい大人なんやから、自分を理解して、もっと自分に厳しくなれ!」

「スミマセン。」


宥めるどころか、火に油を注いでしまった林野は、謝るしかなかった。


「他に何から聞きたいことあるんか?」

「ハァ~。」


電話越しに聞こえるくらい大きな溜め息を林野がついた。


「どないしてん、溜め息なんかついて!」

「よろずのさんには、叱られてばかりです。」

「当たり前やろ、そんなこと。」

「僕が言われた通りやらないから仕方ないんですけど、やっぱり叱られてばかりだと気が滅入ります。」


10歳以上年下の男に、愚痴る林野であった。

まぁ、電話越しだとなかなか実年齢を感じず、ついつい立場に沿った話し方になるのは、無理もないことなのであるが・・・。



①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし