161006







日経平均16,899.1
TOPIX1,353.9
騰落レシオ126.6%
RSI61.0%
乖離率1.33%
売買指数119




「銘柄のチャート条件は絶対的です。そう言う銘柄以外は一切投資しないのが、週足ベースの波乗り投資です。補助として、銘柄の指数と日経平均のチャートと指数を使います。」

「その補助は、どう使うの?」


結衣が尋ねる。



「簡単に言えば、チャートの条件が揃って投資をした。投資をしたからと言って必ず成功する訳ではない。その成功、失敗の原因を探る為に使うのが、補助のデータです。」

「・・・・・。」


結衣からの反応を期待したよろずのであるが、結衣は続きの説明を期待して、黙ってジッとよろずのを見るだけであった。


「つまり、チャートの条件で合致した銘柄を機械的に投資するんだけど、機械的に合致したと言っても、人がやることだから全く同じにならない。つまり、ここに居る4人が波乗り投資をしても、必ずしも同じ銘柄ばかりを同じタイミングで買うとは限らない。」

「なるほど。」

「同じ銘柄でも、タイミングが違えば利益が違って来るし、騰がった後の売り場を探している心理状態も異なって来る。」

「うん、うん。」

「だから、補助のデータを使って、最終的には波乗り投資法を自分に合うようにカスタマイズしなくてはならない。天井付ける前に売るのは、オレ流のカスタマイズだから、まずは基本からマスターして貰わないといけないから、最初は気づいても売ってはダメと言うことになる。」

「じゃ、カスタマイズは基本を何回くらい経験した後なら良いの?」


結衣の素朴な質問である。


「基本を忘れないでやれれば良いんだけど、まぁ、100回くらい!?」

「100回もやるの?」

「基本が分かるまでだからね。」


サラッと言うよろずのを、『100回やるなんてあたしムリ!』と思っている佳奈は、ただただ睨みつけていたのであった。



①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし