続騰を続ける日経平均である。
週足チャートを見ても分かるように、上げ足を速めている。
この形の時は、いつ反落してもおかしくない時期に入ったということであり、きっかけさえあれば急反落することを用心しておくべきである。
今週の週足+2σは19,850円程度まで上昇する。
週足+2σの上げ幅が500円というのは開き過ぎであり、こちらも反落に備えるタイミングである。
ここからは買い上がるより、売り上がるべきである。
売り上がるというのは空売りではない。
持ち高を利確して減らすべきタイミングに入ったということである。
四季報が発売された。
新春号と言うよろずのにとっては、余り熟読しない号である。
大事なのは夏号だけだと考えている罰当たりなよろずのである。
そのよろずのが、今年に限って、この新春号を熟読している。
理由は、相場が上昇トレンドに復帰したことから、中長期銘柄を探そうと考えたからであった。
いつも通り、水に晒して、後ろから付箋片手にページをめくる。
「相変わらず9997ベルーナは良いけど買われんな!?」
と一人ブツブツ言いながら。
四季報は、100人居れば、100通りの読み方があると言われているほど内容が濃い。
よろずのは、大体3時間程度で一通り目を通して銘柄を選ぶ。
売上げ、営業利益が拡大していて、株価が安値に放置されているものを探す。
「不動産は相変わらず多いけど、自動車関連も多いなぁ~。」
付箋を貼りながら、またもよろずのはブツブツ言っていた。
「あれ?金属関係もあるけど、今までもあったっけ?5000番台とか、無視してたような・・・。」
以前の記憶を思い起こしながら、突き合わせをするよろずのであった。