170321







日経平均19,455.9
TOPIX1,563.4
騰落レシオ110.4%
RSI49.2%
乖離率△0.13%
売買指数31



「ええっ、何ですか、これっ!?」


思わず部内の役職会議で、上ずった声で叫んでしまった結衣である。

主力の持ち株がストップ安を食らったほどの衝撃が襲って来たのである。






この会議で、四月からの人事異動の内示が公表された。

結衣が係長兼務のまま課長補佐への昇進が書かれた一覧を見て、驚いた訳ではない。

その下に書かれたよろずのの主任への昇進を見て驚いたのである。

当然、視線を集めてしまった結衣は、気を取直して冷静を装いつつ、自分が驚いた内容をその場で説明した。


「営業企画の萬野くんは、この4月で3年目のはずです。主任への昇進は、4年目からのはずでは無かったですか?」

「彼の場合、実は人事上では4年目になってるから問題ないんだよ。」


結衣の質問を、部長はアッサリ答えた。

が、余りに突拍子も無い答えだったので、ついつい結衣は口が悪くなってしまった。


「はい~っ?あ、スミマセン、どういうことなのでしょうか?」

「うちの採用方法は、4月1日からではなく、4月1日を含む週の月曜日だってことは覚えてるよね。だから、殆どの新卒は3月採用になる。」

「はい。」

「そこから3ヶ月間の研修期間を経て配属になるんだけど、彼の場合人手不足から1ヶ月で営業企画に配属されてる。この時、新卒だと無理だから、3月中途採用に変更して配属されているから、足掛け3年になる。」


『なっ、なっ、何という屁理屈!?』と結衣は思ったが、さすがに部長の前では口にしなかった。


「人事の記録上では問題ないのかも知れませんが、無理に主任にしなくても・・・。実際は3年目ですし、彼の同期との兼ね合いもありますし。」


やんわりと反対意見を述べる結衣だが、そもそもよろずのを早く配属させたのは部長であり、今回の昇進も部長が積極的に働きかけた結果である。

聞いて貰える訳が無かった。


「無理にじゃないんだよ。資格者の成績を考慮したら、萬野くんは昇進レベルなんだ。」


『そら~、営業企画に居たら、放っておいても成績は上がるでしょう!』とも思った結衣であるが、さすがにこれも部長の前では口にしなかった結衣であった。




①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし