日経平均 | 19,994.1 |
TOPIX | 1,615.5 |
騰落レシオ | 105.6% |
RSI | 39.6% |
乖離率 | △0.56% |
売買指数 | 26 |
7月、4月採用の新人が配属となり、社内の雰囲気も幾分新鮮になった。
結衣の周囲から中村の姿が消え、代わりに新しい男子2人が加わった。
背が高くて、2枚目で、イマドキの感じの子たちであった。
「部長のウソつきーっ!」
配属されて1週間も経っていないのに、既に結衣は2人に無能の烙印を押していた。
新人は、3ヶ月の間研修を受けた。
社会人、いや、この会社の社員として、何をしなければならないかを教えられたはずである。
それなのに、言われたことを、言われたようにしかしないのである。
プラスαが出来る子は、言われたことに対して一度聞き返す、つまり確認を求めるものであることを、経験から結衣は知っていた。
いや、配属されたばかりでは仕方がないと言う人は多いと思うが、実はこれはその人の人間性に依るところが大きい。
こう言う部分に本来の性格が出るものなのである。
不平不満が無いと進歩しないと思っている結衣には、唯々諾々とスマートに仕事する新人が物足りないのであった。
だから、新人に対する結衣の接し方は、どこか冷淡であった。
ところが新人側にしてみれば、配属先に石原さとみ似の美人上司が居るのだから、嬉しく無い筈がない。
何かにつけて結衣に質問して来るのだが、そのことも結衣からの評価を下げさせる一因であったことを、新人2人が気づく余地は無かった。
この状況を、1人ほくそ笑んで見ていたのが佳奈である。
「やっぱり結衣さんは、あたしの~!」
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし