林の錬金術師

今までに無い経験。

つまり、経験則でしか考えないよろずのは、自分で判断出来ない。

判断出来ないなら、誰かから教えて貰わないといけない。

教えて貰うとしたら、当然師匠以外はいなかった。

そこで久々に師匠に連絡したら、会ってくれることになったので、喜んで会いに行ったのだった。

「名証ＩＲに行ったんか。」

「はい、久々に。」


よろずのが店に到着した時は、師匠は既に出来上がっていた。

微妙にロレツが怪しくなり始めていたことから、ジョッキ３杯はいってると思うよろずのであった。


「それで銘柄が無かった。」

「はい、初めてです。」

「最近は投資家が賢くなっていると聞くからなぁ～。割安で放置されることも、メッキリ減ったってことやね。」

「だいぶ前に、割安が無くなったら、一相場が終わりだと教えて貰いましたけど、どうなんですかね？」


ニコニコしてる師匠に、真面目な表情でよろずのは尋ねた。


「まだ歓喜の渦が巻き起こって無いからなぁ～。それで割高な銘柄ばっかりなん？」

「いや、そうでも無いと思います。」

「だよね、オレもそう思うよ。やっぱり、年金の買いが影響してると思うよ。オレも初めてだもの。。。」

「そうですかぁ～。」

「ま、お互い分からんってことで、初体験を楽しもうや！」


軽くよろずのの肩を叩きながら言う師匠に、『オレには楽しむ余裕は無いんですけど。』と思うよろずのであった。

①勝負は、拙速を好む

②固まってはならない

③10戦3勝7分を目指せ

④小損は大損の仇なり

⑤勝てると信ずるべし