先々週に急騰して23,382円まであった日経平均は、先週の週足+2σである22,659円近辺まで押し戻された。
その結果、先週は週足+2σに上値を抑えられる形で、22,396円で引けた。
さて今週は、週足+2σは22,950円、+1σは21,800円程度まで上昇して来る。
ただ、月足+2σは22,303円であるため、上値は未だに小さい状況になっている。
それでも来週は11月の下旬となるので、12月を先取りする動きになる可能性もある。
この場合は、月足+2σは23,000円程度まで上値余地が広がることから、上抜ける可能性が無い訳ではない。
しかしこの場合は、23,000円を超えてから高値を維持することは非常に難しくなる。
早い段階で上値を取れば、12月は月末にかけて調整相場になることになる。
だからここは、反騰の動きに入るよりも、まだ暫く調整すると考えたい。
この場合の下値は週足+1σの21,800円程度の確率が高いと思われる。
現在、日足-2σは21,364円にあるが、今週末には21,800円近辺まで上昇して来る。
期間的にもこの辺りが目処となるだろう。
佳奈は普通のことと思っているようだが、結衣からすれば凄過ぎる。
騰がり過ぎは、反落すれば分かるのだが、騰がっている時にはサッパリ分からない。
「それで佳奈ちゃんは、1459日経ダベは買わなかったの?」
「あー、1458日経ダブを売るのが手一杯で、1459日経ダベを買おうとは思いませんでした。」
「そうなんだ。」
「でも、お父さんは1459日経ダベを買おうか迷ってたみたいですよ!下げ始めてから買ったって言ってましたから。」
「凄いなぁ~。」
感心する結衣である。
本気で、佳奈の父に会いたいと思う。
「あ、でも、手持ち売り切って無かったから、ヘッジの為に買っただけですよ。」
「今戻してるよね。」
「ですね、もうちょっと下がってくれないと、なかなか買えないですねっ!」
佳奈の話を聞いていると、『萬野くんならもっと上手く売買してるんだろうな。』と思う結衣であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし