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日経平均22,622.4
TOPIX1,791.0
騰落レシオ101.5%
RSI61.1%
乖離率0.26%
売買指数73




ほんのりと赤らんだ結衣の表情を見て、『やっぱカワイイ!』と思う林野である。

結衣の表情を眺めていられるだけで幸せを感じられるあたりは、半ば親心に近いものがある。

まぁ、林野自身は気付いていないのだが・・・。







「ところで、最近調子はどうです?」


ついつい結衣の顔に見惚れてしまった林野はマズイと思った。

こんなことを思っていると気付かれたら、白い目で見られると思い、慌てて話題を振ったのである。


「えっ、それはですね、ハハハハハ・・・。」


笑い始めた結衣を見て、林野は何があったか聞いて欲しいんだと気付いた。


「何かあったんですか?」

「いえ、ほら、以前波乗りのこと聞いたじゃないですか!?色々と教えてもらったのに、全然ダメなんですよ。」

「あ、そうなんですか!?」

「でも、優待イベントの方は、メッチャ調子が良いんです。」

「それは、良かったですね。」

「だから、なんだかなぁ~、なんですよ。素直に優待イベントだけやってた方が、断然結果は良かったんですよね。」

「分かります、分かります。僕も、ついこの間まで、そう思ってましたから!」


やはり自分と同じことで悩んでいたんだと理解して、同意する林野。


「ヘェ~、林野さんもですか!?」

「はい、黙って吹き値売りだけしてた方が良かったと、何度も後悔しましたから、僕も。」

「やっぱり、そうですよね。優待イベント一本の方が良いですよね。」


林野のことを聞いて安心した結衣は、続けて同意してくれるものと思って、心情を吐露すると、林野は慌ててそれを否定した。


「あ、それは違います。やっぱり、波乗りも手に入れた方が良いです。波乗りを手に入れるて、視界がダンチですから!」

「そうなんですか!」

「恥ずかしい話なんですが、僕、今年から波乗り始めたんですよ。夏まで全然結果が出なくて何度も止めようと思ったんです。でも、ここで止めたら、今までと同じで何も変わらないと我慢して続けてたら、秋から急に儲かるようになったんです、ケタ違いに。」


まさか結衣に認められたいと言うスケベ心から続けられたとは言わない。


「そうなんですか!」

「はい、なんか今までよろずのさんに教わったことの本当の意味が理解出来るようになったと言うか、分かるようになったんですよね。」

「ヘェ~。」

「そうなったら、それまでの自分の理解が全く足りて無かったことも分かりましたけどね。」


林野の話を好奇心の塊のような表情で見ている結衣であった。




①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし