先週の日経平均は、月足+2σの23,638円に上値を抑えられる形で、23,631円で引けた。
そこで今週の後半は2月となるため、月足+2σは24,400円程度まで上昇する。
つまり、800円程度上値余地が広がる訳である。
一方、週足+2σは24,700円程度、週足+1σは23,550円程度と横への動きになることから、全体的には収束の動きとなる。
となると、週足ではある程度の期間は調整になると考えた方が良く、この場合はプチSQ、アノマリー等も考慮して、2月中旬までと思うのが自然である。
この場合の下値目処は、来月の月足+1σ、週足-1σの22,000円程度だろう。
ここは上値を狙うよりも、下値に注意を払うよう慎重に行きたい。
『理解出来ているか?』と言うことは、本人に自覚が生じない。
学校で学ぶことは、明確な基準があるため、理解出来ていないかどうかが分かる。
実は、こちらの方が例外なのである。
「そう簡単には教えて貰えないのは、投資の格言で、『知ったら仕舞い』と言うのがあるんですが、みんなが知ったところが終わりになるのが投資なんです。」
「知ったら仕舞い??」
よろずのの言葉を、斯波が繰り返した。
「だから投資法とか、重要な判断基準とかは、そう簡単には教えてくれない。まぁ、教えてくれない理由は、これ以外にもあるんですけどね。」
「えっ、他の理由って?」
「それは、今の斯波さんみたいに、説明しても理解出来ないからですよ。何事にも、教えるには、教えられる側の知識や理解力が必要不可欠になる訳で、それが足りないとその説明は『百害あって一利なし』になりますから。」
「へぇ~、あたしも低く見られたものねぇ~。」
「ええ、失敗談聞いただけで、何が足りないかは分かりますからね。」
またまた逆なでるよろずの。
ただ、今のよろずのには、その意識は無い。
だからか、斯波も必要以上に反応しなくなったが、その代わりに、大概無茶なことを言い出した。
「ほぉ~、偉そうに!まぁ、確かに今のあたしは、そう見られても仕方ないね。じゃ、さ、あたしは簡潔に言ってどうしたらいい?」
「簡潔にって・・・・、まぁ、99敗しても最後の1勝で全てを取り返す方法を考えることですかね!?」
無茶は無茶で返すよろずのである。
「99敗してって、それって項羽と劉邦の話みたいだね。。。。」
「あ、斯波さん、この話、知ってるんですか?」
「知ってるわよ、あたし、歴史大好きだもの!?」
「そうですかぁ~・・・。」
「それがどうしたの?歴史が投資と関係あるの?」
「ありますよ!」
「どこが?どんな風に!?」
食いつく斯波の表情を見て、表情が和らぐよろずのであった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし