180318
動かなかった日経平均である。

21,830円を上回るか、21,575円を下回るか、が今後を占う鍵であったが、結果的にはその鍵が使われることは無かった。

13日(火)には上へ行きそうに思われたが、売買代金が拡大しなかったことから、動けなかった。



そこで今週は、週足-2σと週足-1σは、それぞれ殆ど変わらずの21,000円前後と21,800円前後に位置している。

ただ、VBが縮小から拡大へ転換し始めていることから、タイムリミットが近付いている。

早急に上値追いの展開にならなければ、下放れの動きになる可能性が高まる。

本来であれば、アノマリーとして強気のはずであるが、売買代金が拡大しないと、そのアノマリーも機能しない。

どちらにしても、今週も引き続き、結果が出てから動いても遅くは無いだろう。








キツネにつままれたようなよろずのの説明。

更に細かい説明が欲しいと思ったのは、結衣だけでは無かった。


「で!?」

「で??」


佳奈の一語に、同じ一語で返すよろずの。


「そこまで言ったら、確り説明するのが礼儀でしょ。」

「やっぱ、そうなります??」

「なりますっ!!」


また、よろずのがはぐらかすようなことを言うので、そうはさせじと結衣が言葉で詰め寄った。


「そんなに難しく考えなくて良いんですよ。少なくとも、必敗法をやらなきゃいいんです。」

「損切りするってこと?」

「そうです。みんな、損したく無いから損切りしようと決めていたのに躊躇って、ゴールポストを動かす、勝利条件を変更する訳でしょ。でも、ゴールポスト動かしたら、結局、ゴールそのものがあやふやになってしまいます。これは何度も言ってる事ですが。」

「うん。」

「ゴールそのものがあやふやになるってことは、勝敗自体があやふやになって良く分からなくなる。つまり、ゴールポストを動かすことは、負けを勝ちに変えるのではなく、負けと言う決定的事実をあやふやにして、自分自身で負けを自覚しないよう誤魔化してるだけなんです。その結果、あるデメリットが生まれてしまう。」

「デメリット!?」

「そうです。勝敗をあやふやにするから、その投資を経験として記録できないんです。だから、その後の投資に生かせない。同じ失敗を繰り返して嫌になる。だから、必勝法が欲しくなるんですよ。」


遠まわしに嫌味を言われ、苦虫を噛み潰したような顔をする佳奈であった。




①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

10戦3勝7分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし