日経平均 | 22,508.0 |
TOPIX | 1,774.2 |
騰落レシオ | 123.1% |
RSI | 84.4% |
乖離率 | 1.44% |
売買指数 | 115 |
「他に萬野くん、何か言ってた??」
「そうですね。」
言いながら中村は、スマホを取り出し画面をスクロールさせて、コメントを探していた。
「えーっと、そうそう。拳銃やパトカーを運転するには、別の免許が要ると言ってました。」
見つけたコメントを見ながら、中村が言う。
「免許?」
「警官になったら、誰でも出来るんじゃないの?」
結衣と渋川が言う。
「違うそうですよ。拳銃を使える免許を警察学校の中で取らされるそうです。取れなかったら、退職処分になるそうです。」
「へぇ~~。でも、警察ってヒドイね。拳銃の免許取れなかったら退職だって。」
「そんなに難しいものでは無いらしいですよ。普通にしてたら誰でも取れると先輩言ってましたから。」
「そりゃそうか!?あの滋賀の上司射殺した警官も取ってる位だもんね。」
口が悪い渋川。
「夏実先輩と同じこと言いますね。昔は、ああいう要素がある人は、警察学校時代に退職させられてたそうです。訓練でギリギリの所まで追い詰めて、暴発しないかやってたそうです。最近は、公務員も職業の要素が強くなり過ぎて、そう言うことが出来なくなってるそうで、教官が嘆いていたと先輩が言ってました。」
「なるほどね。」
「先輩、投資家も免許制にしたら、自虐的な投資家が減って、投資ももっと面白くなるのにと言ってました。まぁ、これは香澄先輩と一緒に先輩を笑い者にしてた夏実先輩に言ってたんですけど。」
「自虐的??」
「損切り出来ないのに、損切り投資をやろうとする投資家のことですよ。夏実先輩、昔は損切り出来なかったから、先輩がそう言い返したんです。」
「なるほどぉ~。」
「どうしてそれが自虐的なの?」
納得する結衣に、疑問に思う渋川。
「損切りって、売れば良いだけなんで、技術的には誰でも簡単に出来るんです。出来ない人は、ただ単に自分が弱いだけで、弱い自分が分かって無いから、損切り投資をしようとしてドツボにハマるんです。だから自虐的らしいです。」
「なるほどね。ってことは、瑞稀も自虐的、ドMだったってことかぁ~。」
「あ、斯波さんは違いますよ。自虐的とか言えるようなレベルに達してませんでしたから。単に、始めてはいけない知識レベルで始めてしまっただけです。」
キツイことを自覚せずに、ビールを飲みながら淡々と言う中村であった。