180507







日経平均22,467.2
TOPIX1,773.2
騰落レシオ122.7%
RSI80.0%
乖離率0.74%
売買指数149




変化が大事と中村から言われた二人である。

結衣は、これまでからの経験からそこそこ理解出来たのだが、渋川は言葉としてしか理解出来なかった。

そのことに、渋川の表情から、中村は気付いたのであった。









「投資の数値は、全て相対的だと認識して下さいね。」

「そうたいてき・・・。」


中村の追加の説明に、たどたどしく反応する渋川。


「そうです。身長が175cmあっても高身長の人の集団に混じれば高いと思われないし、165cmでも低身長の人の集団に混じれば高いと思われる。これと同じことです。」

「じゃ、何と比べて相対的なの?比べられるのは、過去しかないよね。」

「はい。」

「じゃ、直近の動きと比べて判断するってことになるの?」

「それが、そう単純には行かないんですよね。」

「でしょうね。あたしにでも、それくらいは分かるわ。」


なぜか勝ち誇っている渋川。


「直近だけじゃなく、前の相場とも比べないといけない。」

「前の相場??」

「スイングなら、今のポジショントレードの位置を見て、前のポジショントレードと同じ位置の風景と比べるみたいな!?」

「みたいな??」


言葉尻を濁す中村に、思わず繰り返してしまった渋川。


「戦場は千変万化して、二度と同じ条件になる戦場は現れないと、孫子にあるじゃないですか!?だから、相場も、二度と同じ条件になることは無いと考えるのが妥当だと思います。ただ、毎回毎回初見の相場となっては、何も経験的な優位性が獲得出来ないじゃ無いですか!?だから、似た相場を探して、これからの動きの参考にする訳です。」

「なるほど。」

「だから、チャートとか指数には、それ自体にもある程度の意味は有りますけど、それ以上に大事なのは、過去の似た風景を探し出す手掛かりにするってことです。」


納得する渋川と、逆に納得出来なくなって来た結衣であった。