+2σ | +1σ | 基準線 | -1σ | -2σ | ||
週足 | 今週 | 23,250 | 22,630 | 22,020 | 21,400 | 20,800 |
先週 | 23,417 | 22,733 | 22,049 | 21,364 | 20,680 | |
月足 | 今週 | 24,010 | 22,378 | 20,747 | 19,116 | 17,484 |
そこで今週は、そろそろ反発も一服になると思われる。
週足+2σが23,250円まで急激に下げてきており、現値より400円アップは、大きな壁になると思われるからである。
週足+1σが下値支持線として機能すると思われるが、こちらも急激に下げているため、22,630円までは簡単に下げるだろう。
「月間5.0%で運用するのと月間8.0%で運用するのを比較すれば、10年後の資産は3倍も大きくなるんです。だから、それだけ難しくなるんです。」
「たった3%で3倍も!?さんさんじゃん!!(笑)」
「・・・・・・・。」
ちょっと笑いを取ろうとした軽口であったが、中村には通じず、赤面するはめになった渋川である。
「じょっ、冗談だってば。分かったわよ。」
「ぼくも冗談ですよ。渋川さんも、そういうこと言うんだとちょっと驚きましたけど・・・。」
「・・・・・・・。」
そんなつもりは無いのであるが、更に渋川を赤くさせる中村である。
「100万円を10年後に1億円にするためには、売買に伴う税金も払ったとしても、月間5.0%で運用したら良いんです。その目的を達成する為には、目標となるのはここにある通りです。」
いいながらスマホで計算した結果を見せる中村である。
1年目 160万円
2年目 256万円
3年目 410万円
4年目 657万円
5年目 1,052万円
6年目 1,684万円
7年目 2,697万円
8年目 4,317万円
9年目 6,912万円
10年目 11,066万円
「へぇ~~。」
「目的達成まで順調に進んでいるかどうかの道標が目標になるんです。だから目標とは必ず達成しなければならないものではなく、現状分析のために設定するんですよ。」
「もうちょっと具体的に。」
「1年目終わったところで、運良く200万円になっていたとします。実は、1年目終了した時点で200万円あれば、その後目標の5.0%の割合で運用できれば13,824万円になります。つまり、4,000万円近くオーバーするんですよ。そこで残りの9年間は、運用予定を5.0%から4.6%に下げることが出来るようになります。また、逆に最初の1年間は全く運用成績が上がらず、1年後も100万円のままだったとします。その後は5.0%で運用できても、10年後には7,000万円程度にしかなりません。そこで、目的を達成する為には、運用予定を5.5%に上げるだけで、10年後に1億円の達成が可能となる訳なんです。」
「へぇ~~、たったそれだけで、そんなに変わるんだ・・・。」
「だから、軽い気持ちで5.0%から8.0%に上げるなんて無謀だと思いません!?」
「思う、思う。」
「つまり、こういう風に分析するために設定するのが目標なんですよ。それを1年後には160万円にしなければならないと自分勝手に思い込んで、目標を目的と化してしまう。それを自分を縛る条件だというんですけどね。」
「なるほど。」
納得する渋川であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし