180711








日経平均21,932.1
TOPIX1,701.9
騰落レシオ78.6%
RSI38.5%
乖離率△0.18%
売買指数△78




続伸が続いた日経平均である。

ただ、買われているのは指数関連だけである。

個別まで買いが広がらないと、安心は出来ない。









台風一過という言葉は聞いたことはあるが、梅雨一過と言う言葉は聞かない。

が、そう言う言葉が合いそうなほど、晴れ晴れとしているの関西地方である。

先週の長雨が嘘のように、大雨の被害がテレビの向こうの別世界のように思われる。




「なんか、テレビ見てたら大変なことになってるよね。被害者も多くて、本当にかわいそう。」

「そうよね。ああなる前に何とか出来なかったのかと思ってしまうよね。」

「うんうん。」


ランチ中、2人で大雨の話題をしていた結衣と佳奈である。

そして中村は、黙って2人の話を聞いていた。

すると、中村に結衣が話を振った。


「そう思わない!?」

「えっ、そうですね。そう思いますよ、以前なら。」

「以前なら??」

「先輩から教育される前なら。」


『やつかぁ~、やつが純粋な中村くんに闇を入れたのは!』と思った結衣である。


「相場が大暴落した時に、『まさか大暴落するなんて思わなかった。』と頭抱えてる投資家を見て、かわいそうと思います?」

「思わない。」

「全財産を無くした挙句に自殺した投資家を見て、かわいそうと思います?」

「自業自得だと思う。」

「まぁ、自業自得とまでは言わないけど、山の麓や、川底より低いところに住んでいて、そのリスクを意識しないところに大きな問題があると認識出来ていないところに大問題があると言うことです。」

「うん??」


ちょっと付いていけなかった2人である。


「そうですね、例えば川底より低い場所に住んでいたら、堤防が決壊したら甚大な被害を受けるのは、誰でも分かることじゃないですか!?それなのに、そう言う被害を受けるかも知れないって言う覚悟を持って住んでる人は少ないと思うんです。」

「それは、誰も堤防が決壊するなんて思ってないでしょ。」

「そう、そこが問題なんですよ。昔の川沿いの家は2階建てで、1階には重要なモノを置かず、1階天井のところには、小舟を釣っていたんですよ。いつ、洪水になっても良いように。でも、堤防が出来て洪水になることが極端に減ったら、みんな洪水に備えなくなるんですね。川沿いに建つ新しい家は、全て普通の家になるんですよ。堤防の設置は、洪水が発生する確率を極端に減らしてくれるけど、絶対ではない。それを、絶対と思ってるところに、問題がある訳です。」

「それはさすがに言い過ぎじゃない!?」

「言い過ぎなら、財産的被害が出ても、人的被害は出なかったと思いますよ。でも、人的被害が出てるんですから。水害は予防出来る災害なんですから。」

「まぁ、そうかも知れないけど。。。」


『人の命を、投資と同列に論じるのは間違ってないかなぁ~。』と思う結衣であった。



 

①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

1037分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし