日経平均 | 23,870.0 |
TOPIX | 1,804.0 |
騰落レシオ | 126.7% |
RSI | 82.9% |
乖離率 | 3.79% |
売買指数 | 314 |
売買代金が膨らんでいる。
だから抵抗線を突破して上値を追えるのである。
このまま売買代金が3兆円近くある状態が続けば、そう簡単には崩れないだろうが・・・。
「『それって林野さんの見方ですよね』って言葉は、言ってはいけない。」
「ど、どうしてですか??」
斯波が恐る恐る尋ねる。
「それは、自分が投資そのものを全く理解していないということを物語っている言葉だから。」
「えっ、そうなんですか??」
今度は、隣で結衣が驚く。
「『それって林野さんの見方ですよね』って言葉に続くのは、『あたしの見方は違います。』とか『あたしはこう考えます。』ってのだよね。オレの言葉を否定したい気持ちがあるから、そういう言い方になるんだよね。」
「あ~、確かに。」
頷く三人。
「投資で成功する方法ってのは、千差万別、十人十色。コレで確実に儲かると言い切れる方法が無いのと同じように、儲かっている投資方法にケチを付けることも簡単に出来るんだよ。」
「はぁ・・・。」
「投資の世界は、理論云々は関係なく、儲かっている、利益を出している人が偉くて、いくら立派な理論があっても、実際に儲かってない人は、ゴミ、カス、クズと考えていい。」
「えらく極端ですね。」
結衣が笑いながら言う。
「うーん、つまり、儲かっている絶対的に偉い人がせっかく説明してくれているのに、その説明に対して斜に構えて、自分はこう思う、こう考えるなんて言うのは、儲かってないくせに何様のつもりだって言うこと。」
「それは、儲かってない人は意見を言ってはいけないってこと??」
渋川が聞く。
「うーん、ちょっと違う。つまり、その人の投資法を習うつもりで聞いているなら、否定するより、どうしてそう考えるのかって、相手の考えに自分の考えを寄り添わせようとしなければならないってこと。理解するための質問はしてもいい。でも、『それって林野さんの見方ですよね』に続く、『あたしはこう考えます。』っていう自分の意見表明には、何の価値も無い。儲かってない投資家の分際で、儲かっている投資家に意見するなんて、恥ずかしいことだと思いません??」
「確かに、言われてみれば・・・。」
心なしか小さくなったように見える斯波が頷く。
「儲かってる投資家の人が教えてくれてるんだから、謙虚に聞く態度で臨んでいたら、そういう言い方にはならないはずなんだよ。この世界は、本当に謙虚に師事しないと、成功には辿り着けない。オレも、よろずのさんから教わって、なかなか理解できなかったけど、最近やっと分かるようになったことだから。」
ちょっと上から目線で言う林野であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし