日経平均 | 23,940.2 |
TOPIX | 1,822.4 |
騰落レシオ | 129.3% |
RSI | 87.5% |
乖離率 | 3.50% |
売買指数 | 725 |
否定気味に聞くことは、教えてくれる人に対して失礼なことである。
だから、結衣も、そう言い方は気をつけようと思った。
今後は、よろずのに対しても、素直に聞こうと思った。
「ところで林野さん。」
林野に対しては、いつも素直な結衣である。
「ふぁい??」
から揚げを頬張りながら返事をする林野。
「ついこの間まで、相場全体がかなり弱くて、今回の相場は終わったような感じがしていたじゃないですか!?それなのに、先々週あたりから、妙に強くなっていません!?」
「ゴクッ、・・・赤松さんも、感じてました??」
「感じてました。」
「売買代金を見れば良いのですよ。先週から膨らんでいるでしょう!?」
「売買代金ですか!?」
「そうです。ここ最近のボックス相場では、売買代金は2兆円前後が続いていました。これは、2兆円が続いていたからボックス相場だったと、言い換えることが出来ます。」
「2兆円が続いていたからボックス相場??」
「つまりですね。下がれば売りが引っ込み、買いが出て来る。騰がれば買いが引っ込み、売りが出て来る。この均衡状態を売買代金2兆円によって作られていたんです。」
「あ、そういうことですか。」
「先々週は、ボックス相場の下限から上限への上昇だったんで、売買代金も膨らまなくても騰がってるんです。ほら。」
林野は、スマホに日経平均のチャートを表示させながら、説明した。
「あ、ホントだ。」
「これまでなら、先週からは、売りが出て来て、買いが引っ込むはずだった。そうなっていれば、反落してボックス相場継続になっていたはずです。」
「うんうん。」
「でも現実は、売りが出て来てるのに、買いが引っ込まないどころか更に増えたってことです。」
「買いが増えた!?どうして??」
「さぁ、米中貿易戦争が激しくならない見通しとか、朝鮮半島情勢が落ち着いてきたとか、色々と理由は言われているようですけど、実際のところは分からないですね。ただ言えるのは、買いの資金が増えたってことだけです。これで、言わばボックス相場の需給が崩れて、上に放れたってことです。」
「なるほどぉ~~。」
強くなった原因が分かった結衣であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし