日経平均 | 21,846.5 |
TOPIX | 1,641.3 |
騰落レシオ | 82.2% |
RSI | 56.4% |
乖離率 | △0.96% |
売買指数 | △5 |
二番底では、指数は悪化しない。
だから、前の下値付近で、勇気を出して買いに出なければならない。
しかし、そこが二番底だったかどうかは、後になってからでないと分からない。
「移動平均ってのは理解してもらってますか??」
中村が確認するように言う。
「移動平均??」
渋川が探るように言う。
「20日移動平均と言ったら20日間の数値の平均で、30日移動平均と言ったら30日間の数値の平均のことです。」
「それは分かるよね。」
結衣が言うと、他の3人も頷く。
「だから、日数が増えれば増えるほど、この数値は安定的になるんです。つまり、上げ下げの振れ幅が小さくなるんです。」
「それも分かる。」
結衣の声に、3人とも頷く。
「じゃ、20日移動平均と100日移動平均を比較したら、どうなります??」
「どうなるって!?それは20日の方が良く動いて、100日の方がゆっくり動いてるってこと??」
「まぁ、そういう感じになるんですけどね。それともう一つ言いたいのは、20日前からと100日前からでは、動いている値幅は100日前からの方が断然大きいということです。」
「それは期間が長いから、変化する値も大きくなるのは当り前じゃないの??」
「そうです。そこで考えてみて下さい。今言った100日ってのは、5(営業)日で1週間だから、20週移動平均に相当するんです。つまり、先輩がいつも使っている日足と週足のことなんですね。だから、日足より、週足の方が変化が大きい、つまりVB±2σの乖離が大きくなるんです。だから、先輩が言う日足-2σで買って、週足-2σで買い増すってことができるんです。」
「うんうん。」
頷く4人。
「ところが、100日間、同じ価格帯でのレンジ相場だったとしたらどうなると思います??」
「100日間の値幅が同じだということは、20日間も値幅が同じだと言うことだよね。」
「そうです。」
「それは値幅が同じってことは、20日のVB±2σも、100日のVB±2σも同じになるってこと、なるほどね。」
「そして次は逆転現象が生じます。」
「逆転??」
唐突に続いた中村の言葉に、多少驚きの色を染み込ませた結衣であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし