日経平均 | 21,812.0 |
TOPIX | 1,632.2 |
騰落レシオ | 90.3% |
RSI | 29.9% |
乖離率 | △0.04% |
売買指数 | 19 |
週末の米国市場は反落した。
シカゴCMEも、-220円の21,480円である。
下値模索中の米国市場であるが、日本市場はなかなか押してくれない状況であった。
ちょっと考えていた中村であったが、考えが纏まったようで、視線を斯波に戻した。
「ちょっと考え方を変えてみましょう。」
「うん。」
何を言うのか、ちょっと身構える斯波である。
その説明を聞き逃すまいと、渋川はメモる態勢に入る。
「斯波さんは、3547串かつ田中を今も持ったままなんですよね。」
「そうだけど・・・・、何よ、またバカにする気!!」
身構えていたことに肩透かしを食らった斯波であったが、聞かれたことがフツー過ぎたので、ちょっとイラついたのである。
「バカにする気なんか無いですよ。その3547串かつ田中って、買ったその日から損失出てました??利益が出ていたこと無かったですか??」
「やっぱバカにしてる!!」
「いえ、してませんって。」
「一度も利益が出てないことなんて無いじゃない。出てたわよ、最初は。」
「そうですよね。じゃ、どうして利益が出ている間に、売らなかったんですか??」
「それは、もっと騰がると思ってたから。」
中村から、常識的なことを聞かれて、戸惑う斯波。
返答が思い当たらず、常識的な回答をした。
「じゃ、もっと騰がると思っていた時に、実際、下がった時はどう思いました??」
「調整だって思ってたわ。」
「どうしてそう思ったんですか??」
「みんながそう言ってたから。」
「みんなって、まぁ、掲示板とかネットですよね。」
「ええ。」
「ここで最初の話を思い出してください。投資スタンスによって、下げるという同じ動き自体が調整か、反落か、認識が変わるんですよ。」
「うん。」
「それで斯波さんは、投資期間はどれくらいに考えていました??」
「特に考えていなかった。下げるまでは持っていようと思ってた。」
「それは下げたら売るつもりだったってことですか??」
「そうそう。」
「じゃ、どうして半値になった今でも、まだ持ってるんですか??今は、下がってるという認識では無いんですか??」
「それは・・・・。」
意地悪く追い詰められた斯波であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし