+2σ | +1σ | 基準線 | -1σ | -2σ | ||
週足 | 今週 | 24,030 | 23,300 | 22,570 | 21,850 | 21,120 |
先週 | 24,039 | 23,313 | 22,586 | 21,859 | 21,133 | |
月足 | 今週 | 24,400 | 23,120 | 21,850 | 20,600 | 19,300 |
先週 | 24,456 | 23,071 | 21,685 | 20,300 | 18,914 |
反騰中の日経平均である。
今週から師走であり、新しい月であり、月足が進む。
そこで、まず注意すべきは日足+2σである。
先週末時点の値は22,543円であり、1日当たり50円程度右肩上がりとなっていて、今週末になれば22,800円程度まで上昇しているだろう。
多分、この値が、今週の上値抵抗線と機能してくると思われる。
反対に下値は、月足基準線、週足-1σである21,850円が強烈にサポートしている。
この為、今週は戻り高値を試す展開になるのではないかと思われる。
「あのぉ~、波動の話、どっかに行ってません??」
小さく手を挙げながら渋川が言う。
「あ・・・・・。」
そう言われて、結衣は話題を飛ばしてしまったと思い、目で謝った。
ところが、中村は、結衣の思いとは違うことを口にした。
「行ってませんよ。つまり、毎日1回のチェックで売買を組み立てたら、その1回で続けてチェックしていたら良いんです。そうしたら、絶対とは言いませんけど、余程のことが無い限りは、波動は見失わないですね。だから、この話をしたんです。」
「そんなもんなの??」
結衣が言う。
「そうですよ。後は、自ら落とし穴に落ちないようにすることですね。」
「落とし穴??」
「斯波さんが落ちたヤツです。」
「えっ、あたしが??」
急に名前を出されて、ちょっとビックリした斯波である。
「売り場を決めていても、相場の調子が良いと、ついついその売り場を無視しようとしてしまうでしょ。もうちょっと、もうちょっとって。」
「ははは・・・。」
「そうやって、売り場を見失うんです。」
「なるほど、奥が深いね。」
一人頷く斯波。
「つまり乗る波動を見失うのは、視点が変わるからなんですね。定点で観測していたら、見失うことは無いと思います。そういう意識で波動を見ていたら、大中小の波動の違いに騙されなくなると思います。」
「つまり、定点観測が、決められたタイミングだけでチャートを見て判断することが重要ってことなんだね。」
「そういうことです。」
渋川の問いに、頷きながら答える中村であった。
そして、途中から心情的に少し離れた所に居た佳奈は、『今の説明、当り前過ぎない!?』と引き気味に思っていたのであった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし