日経平均 | 20,773.5 |
TOPIX | 1,567.5 |
騰落レシオ | 99.3% |
RSI | 64.2% |
乖離率 | 0.67% |
売買指数 | 31 |
米国市場が急騰した。
多少円高気味であるが、シカゴCMEも再び20,770円まで上昇している。
しかし、このまま簡単に上値が取れるとは、なかなか思えない。
「ところでさ、直之。」
「なんや??」
美波との話が一段落したところで、林野は直之に話題を振った。
「4592サンバイオの逆さ祭りはどうなん??」
「あ、それ、あたしも興味あるぅ~。」
短期はやらない美波も、そこそこ興味があるらしい。
2人の視線を集めて、ちょっともったいぶろうかと上から目線で直之が言う。
「オレのことより、お前はどうなん??最近デイトレやってるんやろ。」
「オレはそんなに上手くないから、元々4592サンバイオは見てるだけやった。」
「確かに時価総額5,000億円って、ありえへんと思ったし。それも従業員が数名やろ。」
「従業員が数名で時価総額5,000億円!?」
直之の説明に、美波は驚いた。
美波自身は、4592サンバイオについて、何も知識は無かったようである。
「そう、ありえへんやろ、普通に考えて・・・・。」
「確かに、どうしたらそういうことなるの??」
「昔っからバイオ株はそういう銘柄だからね。バイオ株って創薬事業の研究所だから、研究に成功して特許が取れれば、そこから一気にぼろ儲けになる。だから、それ以前と、それ以後では、天地ほどの開きになる。つまり大赤字でも、ある日突然大黒字に転換することがある。そういうものだから、普通に使われている投資指標なんかでは図れない。」
「よろずのさんも、バイオ株は手を出すなと言ってるからなぁ~。」
林野も同意を示した。
「だと思うよ。医療関係者とか、よほどバイオの世界に明るい人じゃないと、手出しは難しい。一般人にとっては、宝くじと同じ。当たるか、外れるか!?丁半博打だね。」
「でも、それを言ったら、デイトレも丁半博打なんでしょ。」
美波が言う。
「ほら、直ぐお前らはそういうことを言う。デイトレは、博打じゃないで。経験的な要素が大きいのは確かだけど、需給の大きさで動きを図ってるんやから。」
「そうなん!?」
「そうなん!!」
美波の疑問形を、直之は断定形で返した。
「でも、話は変わるけど、時価総額5,000億円って、よく行ったね、そこまで・・・。」
「それは、ビットコイン、仮想通貨と同じ原理でしょ。」
横から林野が言う。
「ビットコインと??」
「適正価格が分からないから、高い安いの判断が出来ない。だから、多くの人の欲望を巻き込んでどんどん大きくなる。」
「なんか、文学的な言い方だね。それ、誰の言葉??」
「よろずのさん。」
「やっぱりね。」
そういう凝った言い方が出来ないと美波に見透かされている林野であった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし