日経平均 | 21,556.5 |
TOPIX | 1,620.4 |
騰落レシオ | 110.1% |
RSI | 74.5% |
乖離率 | 1.06% |
売買指数 | 69 |
『兵は拙速を好む』と孫子にはある。
『兵』、つまり『戦い』である。
『拙速』、つまり『拙いけど速い』である。
『好む』、つまり『好き、良い』である。
併せると『戦いは、拙いけど速い方が良い』ということになる。
『戦い』は、更にリスクの高い事業と置き換えれば、良く分かるだろう。
『リスクの高い事業は、拙いけど速い方が良い』ということになる。
『リスクの高い事業』の中の何が、『拙いけど速い方が良い』のだろうか!?
これは判断することである。
『拙いけど速い』の対義語は、『正しいけど遅い』になる。
つまり、『リスクの高い事業』では、『正しさ』を追い求めて判断が『遅く』なれば、全てが手遅れになってしまう。
だから、多少『拙く』ても『速い』方が、成果を上げられるというのが現実である。
誰もが、完全なる成功を求めたくなる。
特に、リスクを冒して行う事業であれば、尚更である。
リスクに見合うリターンを得たいと考え、できるだけ完全に近い成功を手に入れたいと考えてしまう。
ところが、リスクが高いからこそ、完全に近い成功を追い求めてはならない。
そのリスクが高い事業は、終了するまで、リスクが高い状態が続いているのである。
それなのに、ある程度成功に近づけば、多くの人は元々のリスクの高さを忘れる。
成功に近づけば、リスクは減っていると勘違いしてしまうからである。
歴史家の間では、99戦して99勝しても、最後の1戦で敗れて全てを失うことがあるのは常識である。
自分で掴みかけた成功を手放さない為に、『拙速』を心掛けなければならないのである。
これを理解できない間は、利確していない利益は、『絵に描いた餅』になってしまう。
昔、よろずのも、『絵に描いた餅』で喜んで、何も手に出来ない状態があった。
が、今は、そうならないよう、満足したところでゆっくりと売り上がるのである。
「まだまだ騰がりそうだから、少しずつで良いよね。」
こう独り言を言いながら、年末に仕込んだものの利益を確定させていくのであった。
①勝負は、拙速を好む
②固まってはならない
③10戦3勝7分を目指せ
④小損は大損の仇なり
⑤勝てると信ずるべし