190308








日経平均21,025.6
TOPIX1,572.4
騰落レシオ98.5%
RSI37.3%
乖離率△2.24%
売買指数△305






米国市場は大幅続落。

シカゴCMEも、21,095円と大幅続落となっている。

MSQ当日だから、ここから戻す動きをして欲しい。








結衣が仕事で部長に話をしに行こうとしたら、営業一課の課長に忠告された。


「今日の部長は凄く機嫌が悪いから、出直した方が良いよ。」

「機嫌が悪い!?部長がですか??」



普段から温厚な部長の機嫌が悪いことなど、信じられない結衣であった。

が、原因を聞いて納得した。


「あ~~、NHKね。」


NHKとは、日本放送協会の略語である。

そして部長の不機嫌の原因は、その日本放送協会の無礼な企みにあった。



部長は今年で50歳。

若い頃は、よろずのとまでとは行かないものの、期待されたエリートだった。

実際、このまま昇進すれば、来年あたりに支配人、その先は取締役まで昇進するだろうと思われる。


その部長とNHKが、どういう関係にあるのか・・・・。

部長曰く、『NHKは火事場どろぼうと同じ』ということだった。



実は、部長の武勇伝の中には、インターネットの拡販というものがある。

今や誰もが知っているインターネットだが、30年前は誰もが知らない代物だった。

インターネットは、1969年に米国で軍事用に発明された広域ネットワークのことで、1990年に至るまでは軍事用、研究用に利用が制限されていた。

だから誰も知らない代物だったのだが、1990年になってから、商業利用に開放されたのである。

それまでクローズドネットワークしか知らなかった当時の日本人は、オープンネットワークとなるインターネットの有用性を理解できず、輸入に消極的だった。

だから、当時、輸入したのは、NTTなどではなく、米国に支社等を持っていた民間企業中心だった。

そして、この民間企業の中に、結衣の会社もあり、そのときに担当したのがくだんの部長だった訳である。




輸入当時は、NTTを中心とした専門企業がそっぽを向いていた為、インターネットの利用は月額40万円もかかった。

また、オープンネットワークというインターネットを理解できない人たち相手に販売していたのだから、かなり苦労して売ったということだった。

黎明期にそういう苦労をした自分たちが居たから、日本でもインターネットを普及することが出来たのだというのが、部長の武勇伝なのである。




だから、インターネット上に勝手に番組を垂れ流し、利用料を取ろうとするNHKの厚かましさが気に入らない。

先駆者が味わうべき苦労を味あわずに、タダ乗りのような感じで料金徴収しようとする厚かましさが気に入らない。

これから日本の人口減少期を迎えるにあたり、自分たちの高い給与の原資を確保のために、他人が切り拓いた道を横取りしようとすることが気に入らない訳である。


「インターネットにだけは、思い入れが強いからなぁ~~。」


仕方なく、踵を返した結衣であった。




 

①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

1037分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし