190315








日経平均21,450.8
TOPIX1,602.6
騰落レシオ101.8%
RSI51.6%
乖離率0.03%
売買指数△13






内示が出た。

結衣は課長補佐から、課長への昇進である。

営業2課の課長補佐から、営業1課の担当課長へ昇進ということになった。









元々は年が改まった頃に昇進との内々示を得ていた。

通常、課長補佐は2~3年程度で通過するものなので、順当と言えば順当である。

ただ違うのは、課が移動することになったことくらいであった。




本来、1課に課長は一人である。

しかし、必要に応じて課長を2人配置することがある。

この2人目の課長が、担当課長と呼ばれる。

つまり、横綱が3人居た時に東西横綱以外の張出横綱と同じ意味である。




これまでの結衣は、課長補佐として課長を助けながら、係長の仕事をしていた。

これからの結衣は、担当課長として課長を助けながら、係長の仕事をすることになる。

『同じじゃねーか!!!』という声が聞こえそうだが、大きく違うところがある。


それは、残業代が付かなくなったことだ・・・・。



結衣の企業では、課長補佐までが一般社員であり、課長からが管理職となる。

だから、やることが余り変わらなくても、給与体系が大きく変わる。

残業代が無くなった変わりに賞与が手厚くなる。

これまでの賞与も成績に応じていたのであるが、今後は更に大きく影響することになる。



「赤松君は二課が長かったから、短期間でも一課を経験した方が良いと思って異動させた。来年は、本決まりではないが、2課の課長になって貰うつもりだから、髙田君の仕事のやり方も参考にしたらいい。」


内示を聞いたときに、営業部長はそう訓諭してくれた。

高田とは、当然ながら今の1課長である。


「分かりました。」


そう言って、礼をして部長室を出た結衣を、佳奈が待ち構えていた。

そして結衣の口から異動になったと聞いて、力なく項垂れてしまう佳奈であった。




 

①勝負は、拙速を好む

 

②固まってはならない

 

1037分を目指せ

 

④小損は大損の仇なり

 

⑤勝てると信ずるべし